太っていないのに痩せたがる日本人…
日本人は先進国の中で一番肥満が少ない民族です。
ようは皆、標準体重で太ってなんかいないのです。
しかし、世の女性の身体の悩みの多くは
『痩せたい』…( ̄▽ ̄)
これ、なぜなのでしょうか?
太っていないのに、痩せたがる日本人のなぞを
私なりに考えてみました。
太っている方の体型の表現としては、どんどん横に広がって
肥満と言われるスタイルになってしまうのだと思います。
しかし、太ってもいないのに『痩せたい』と願う女性の多くは
横に広がっているのではなく
【前後に厚みがでてしまう体型】に悩み
その結果が『痩せたい願望』につながるのだと思います。
30歳過ぎた頃から、体型の変化を感じる女性は多いです。
体重にさほどの変化はないのに、スタイルがくずれてきたと感じるのも
この頃からではないでしょうか?
日本人の特徴として、横にワイドに太っていくのではなく
前後に肉がつき身体に厚みが出てくるスタイルに変化していくのだと思います。
簡単に表現すると【背中がおばさん】なのです。
太っている方の原因は「食べすぎ」です。
食べ過ぎて太ってしまう方は、横幅がどんどん広がっていきます。
歩くと身体がゆさゆさ横にゆれてしまう体型です。
(薬の副作用などで太ってしまう方は別です)
ただ、最初にも書きましたが日本人は太っていません。
食べ過ぎて太ってしまう方は本当に少ないのです。
民族的に大食いできる人種ではないのです。
また、それをやってしまうと肥満になる前に糖尿病になってしまうので
日本人に太った人は本当に少ないのです。
食事が原因で太っている訳ではないのに
食事制限で痩せられる訳がないと思いませんか?
話を戻しますね。
【背中がおばさん】なのを、太っていると表現しているのです。
正しい姿勢=美しい姿勢を維持する筋肉のことを
「抗重力筋」と言います。
簡単に説明すると、重力に負けないための筋肉です。
地球上に住んでいる限り、人間は重力の影響を受け続けますよね。
宇宙では無重力状態になるので身体がフワフワ浮いてしまいます。
言い換えれば、重力の影響を受けているからこそ
地に足をつけて生きていけるのです。
勘が鋭い方は、ここで疑問がわくかもしれません。
美しい姿勢を維持する筋肉は、体幹ではないのですか?
広い意味では体幹も正しい姿勢を維持する筋肉ですが
厳密に表現するなら
体幹はあくまでも内臓を下垂させずに、正しい位置に収めておくのが仕事です。
抗重力筋は重力に負けないように、姿勢を保持する筋肉です。
身体の前後に厚みが出て
【背中がおばさん】の方の筋肉の特徴として、抗重力筋の一つである
広背筋上部の肥大化が原因と私は考えています。
特に慢性的な肩こり、首コリ、肩甲骨の癒着(ゆちゃく)が気になっている方や
首がどん詰まり短く見える方
広背筋全体ではなく、上部(肩周辺)のみで姿勢を保とうとしていることが原因で
首の下あたりから、盛りっと肉肉しい感じになり
それが肩甲骨あたりまで続く…( ̄▽ ̄)
筋肉も部分的に使い過ぎれば、肥大化します!!
また、部分的に使い過ぎている筋肉は
過度に負担が掛っている状態になっているので、めちゃくちゃ硬いはずです。
質の良いやわらかい筋肉ではないはすです。
硬いところには、脂肪がつきやすいです。
これが肥大化筋肉&脂肪のセットで
【背中がおばさん】の完成形です。
美しいスタイル=美容体型を手に入れるには
一点豪華主義的なトレーニングではダメなことが分かったと思います。
だからこそ、部分痩せなどもありえないのです。
全ての筋肉を取りこぼすことなく、活性化されているスタイルこそが
美容体型と言えるのですよ。
スタジオZERO 高畑