モデル歩きはNG
「美しく歩く」というと、モデルさんの歩き方を思い浮かべる方も多いかもしれません。
でも、それは間違いです。
なぜなら、ファッションモデルさんは「服」をキレイに見せるのが一番の目的だからです。あれは自分を良く見せるためではなく、服の魅力を伝えるための歩き方なのです。
(あの歩き方はかなり腰にくるらしいです・・・)
じゃあ、美しく歩くってどういうことなのでしょうか?
ここで一つ質問です。
脚はどこから生えていますか?
「はい。股関節です」と答えたあなた・・・。本来は正解なのですが、美しく歩くということを考えた場合、それは正解ではありません。
(「え、どういうこと?」って思いますよね(笑))
この場合の正解は、
「大腰筋から生えている(つながっている)」
です。
大腰筋とは、上半身と下半身をつないでいる大切な筋肉のことです。
大腰筋を使わずに歩くと(ほとんどの人は使っていません)、ふくらはぎと前の太ももの筋肉を使い膝の力で足を持ち上げることになります。これは、めちゃくちゃ脚が疲れます。そして、ふくらはぎと前の太ももの筋肉が肥大化して脚が太くなります。
さらに、体幹を使わずに脚の筋肉のみで歩いている方のスタイルは、上半身に比べて下半身が太い(たくましい)という特徴があります。
体幹というのは、そうです、「大腰筋」のことです。
美しく歩くためには、みぞおちの裏から脚が生えているイメージで体幹である「大腰筋」を使います。
具体的なテクニックとしては、
・大腰筋(体幹)を使い、みぞおちの裏から脚を出す
・極力脚の筋肉には頼らない(無駄に脚が太くなるから)
・膝の力で足を持ち上げない
・かかと着地→母指球→親指へ重心移行する
・しなやかに動く柔軟性のある肩甲骨を作る
・足を一歩出した時に、連動して肩甲骨と胸椎を動かす
言葉で言われても難しいかもしれませんが・・・
このことを意識して歩くようにしてみてください。歩き姿がサマになるし、脚の形もキレイになります。
※ただし、これはペタンコ靴の場合です。ヒールのときは、さらに別のテクニックが必要です。